院長ごあいさつ|病院のご案内

ごあいさつ


皆様には平素よりたいへんご支援をいただき心より御礼申し上げます。袖ケ浦市唯一の総合的病院として救急医療、高齢者医療、心身両面の医療、地域医療に取り組むことが我々の使命です。
令和4年10月にこの病院を創立された矢田洋三先生が逝去されました。矢田先生のご長男である矢田高裕理事長のもと新たな体制でさつき会は運営されています。創立理念のとおり「自利利他」の精神で時代に即した医療を提供して参りたいと思っております。
令和5年年初に職員に示した言葉は「鬼手仏心」ということばです。矢田洋三先生と深い関係のある禅寺、佛母寺のご住職様からいただいたことばです。
医療は人に薬というものを飲ませ、人の体を刺したり切ったりする鬼の手の如き行為をすることが許されている。そのような行為が許されている者には、人を慈しみ救おうとする心がなければならない。そのような心があって始めて医療が許されているのだ。そのような意味だと思います。梅原猛は戦後失われた徳は勇気だと書いています(「日常の思想」)。「医療者は患者様に対して慈しみの心から、今こそ勇気を奮い起こして患者様に必要な医療を提供するのだ」ということを申し上げました。これは職員に向けて話ながら、実は自分自身を奮い立たせることばであります。
新興感染症や戦争、生活苦、犯罪、自然災害と、結局人の行為が引き起こしている災厄が次々に起きています。そういう状況でも、病院は普段の機能を維持し、救急医療、高齢者医療、総合病院機能、心身医療、教育・研究、地域医療、海外人材育成に取り組み、さらに発展充実させていくことを念願しております。皆様に安心していただくことが願いです。
行き届かぬ点も多々あるかと思いますので、是非ご教示いただきたいと思います。皆様のご理解ご協力を改めてお願い申し上げます。


社会医療法人社団さつき会 袖ケ浦さつき台病院 院長 菊池周一